自作スピーカーをオイルステインとアンティークワックスで塗装


ハイエンドクラスのスピーカーを物色中で、ハイエンドクラス買うなら自作してユニットの仕組みくらいは把握せねば!ということで、スピーカーの自作に挑戦です。
今回は市販にはない【点音源】かつ、素性の良い音が楽しめるフルレンジ一発です。
なんだ、フルレンジかよ!というツッコミもありそうですが、2WAYの方も制作中(チューニング段階)なので、いづれ紹介できたらなと思います。

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ユニットについて

秋葉原の麻布オーディオ閉店セールで入手した【PARC Audio DCU-F124W】通称、【青パーク】を使用します。
買値は店舗限定特価だったので、伏せておきます。スンマセン。
パークオーディオの中でも高価な限定モデルになります。
ユニット径は10cm。
アルニコ磁石を使用した大変重いユニットで、持ち帰るのに苦労しました。

エンクロージャーについて

エンクロージャー
エンクロージャーとは、スピーカーのボックス(箱)のこと。
自作というからには木工の技術を用いて、自作するのが筋だと思いますが…。
ただ、私のような集合住宅+近くにあるホームセンターがSPFかゴムの木しかないという厳しい条件では無理ということもあり、お金で解決♪ということになりました。
時間がありサンダーや自在鋸をガンガン使える環境だったら、銘木の無垢材を使用して製作してみたいところですが、老後の楽しみに取っておくこととしました。
実際トリマーなどの騒音は、建蔽率ギリギリで建てられているペンシル住宅でも厳しそうです。(八王子リフォームのヒロミさんの様に、自宅でトリマーやらなんやらを使うと高確率で隣人との関係が悪化するので注意!)
話が逸れましたが、今回は【スピーカー工房 飛びねこ】のエンクロージャーを注文しました。
素材は安いパイン集積材ですが、市販のMDF+左右対称な木目模様の塩ビ エンクロージャーよりは木の質感があり木工っ!D.I.Y!ハンドメイドっ!という感じが出ていて良いと思います。

下地処理について

塗装のキーポイントの下地処理。
飛びねこさんに伺ったところ、#140まで仕上げているらしいので、こちらで行うサンディングが#400→#600と2回。
響きの良いスピーカーボックスということもあり、電動サンダーは騒音問題で使用不可。
ハンドクラフトな家内制手工業になるだろう。。。

塗装について

塗装はネット上で木工のDIYしている人の情報を1週間くらい読み漁りました。
艶感を出して、埃からの保護とメンテナンス性を出せるかなということで、油性のオイルステインで着色後、【ターナー アンティークワックス】で仕上げることにしました。
ネットでは「オイルステイン後にワックスを塗っても意味ない派」と『いや、色見に深みが出て表面が艶々する派』で意見が分かれている様です。

下地処理の工程

サンドペーパー
#400でサンディング

固く絞った水布きんで表面の木くずを拭き取る

乾燥

#600でサンディング

固く絞った水布きんで表面の木くずを拭き取る

乾燥

オイルステインを塗布

ちょっと乾燥

表面を乾拭き

乾燥

ワックス

ちょっと乾燥

表面をブラッシング&乾拭き

乾燥
で計画しました。

サンディング下地処理

エンクロージャー
audio_speaker_wax_on_04
まず、#400でサンディングです。
集積材ですが、木の目に沿って一方向にサンディングしていきます。
集積材の切口とバスレフポート内だけは元から荒いので、もう少し粗目の番手でサンディングしてからの方が、良いかもしれません。
木端にサンドペーパーを巻きつけての手作業サンディングは、6面1個で約20分、計40分くらい掛かりました。
また、腕もかなり疲れます。
日程に余裕があればこの作業だけで1日を費やしても良いかもしれません。
あいにく土日しか休みがないので、つづけます。
次は、固く絞った濡れ雑巾で表面の木屑を拭き取り取ると同時に軽く水引きし、表面をケバ立たせておきます。
audio_speaker_wax_on_03
次に、乾燥させて次のサンディングが出来る状態にします。
これを繰り返して、表面を滑らかにしていきます。

使用塗料と塗装工程

使用オイルステイン

Jpeg

ネット上でオイルステインを使用したDIY関係のブログを検索したところ、使用例が多かったのは【カンペパピオ】製のオイルステイン。
おそらく、ネット上での使用前例が多いのとAmazonで取り扱っている為、人気なのかと予想。
あいにく、近所のホームセンターD2には【カンペパピオ】は取り扱いが無く、ネット上での使用例の少ない油性屋外用の【アトムハウスペイント】製をチョイス。
展示の塗装例も無かったので、パッケージの色合いを信じ【マホガニー】カラーをチョイスしました。

オイルステイン塗装

audio_speaker_wax_on_06

Jpeg

油性オイルステインから手を守るため手術用手袋を使用。
空のプラスティック容器(汚れていなければ何でもok)にオイルステインをドバドバ注ぎます。
塗装用具は、古着のTシャツを切ったものをウエスとして使用しました。
Tシャツは塗料をたくさん吸い込むのである程度小さなサイズにカットしたほうが経済的かと思います。
集積材のエンクロージャーですが、木目に沿ってムラなく塗って行きます。
木口は特に吸い込み量が多く濃くなりますので、濃さを調節しながら塗ります。
底面を除く5面を塗ったら3~4時間おいて乾燥させます。(冬季の時間)
その後底面を塗ります。

ひとまず完成です。
つや消しに仕上がりました。

アンティークワックス


オイルステインが完全に乾いたらターナー アンティークワックスを塗って、光沢感と色に深みを出していきます。
カラーは、ジャコビーンです。

時期的に冬だったので、アンティークワックスはカチコチに固まっていました。
こちらも塗装用具としてTシャツを切ったものをウエスとして使用していきます。
固体状態で固いですが、Tシャツの生地目へ刷り込むように擦りつけてから刷り込むように塗っていきます。
オイルステインの色が濃かった為、色が載っていくのが分かりづらいです。
ワックス塗布後、15分くらい時間を置いてからワックスを拭き取り、木目に沿ってブラッシングしていきます。
今回はここで失敗しました。
100均のタワシ(スリランカ製)を使用したのですが、抜け毛が多くなぜか金具の部分が出ていて、エンクロージャー本体に擦り傷を作ってしまいました。
これは柔らかな木質で傷がつきやすいパイン材というのも原因なのかもしれませんが、ワックスのブラッシングに使用するならば柔らかめのナイロンブラシが良いかと思います。

Jpeg

ブラッシングすると表面は光沢感が出ます。
後は、1日ほど乾燥させれば塗装の工程は完成です。

使用用具

・ターナー アンティークワックス(ジャコビーン)
・アトムハウスペイント オイルステイン(マホガニー)
・ウエス(使い古したTシャツ)
・手袋
・プラの塗料入れ

感想

下調べ段階で『木工は準備と焦らないことが超重要!』だと理解していたので、下準備は入念に行いました。
まあ、一回目にしてはそれなりの出来になったかと思います。
塗りムラやブラッシングミスは次回?作成時に活きてくるかと思います。
次回はユニットと吸音材を入れて音質調節からの~完成編です。

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