一昔前に流行した小型スピーカー[ALR/JORDAN Entry S]エントリークラスながら、なかなか良い音を出すと評判で筆者もSHARPの1 bitアンプと一緒に購入しました。
月日は経ちそのコンパクトなサイズからサイドスピーカーとして活躍していましたが、先のフルレンジスピーカー自作で行き場所がなくなっていたので、思い切って改造してみることにしました。
ちなみに、無改造かつ人気カラーで状態が良ければ、オークションで1.5-2万円くらいで売れる様です。
※ネットワークをいじると音が変わります。
メーカーは最良と思われる音で設計していますので、現在の音が良いと思う方は実行しないでください。
また、改造は自己責任にてお願いします。
エンクロージャー内部
内部にアクセスするには、端子部のトルクスネジを開けるところからスタートです。
トルクスネジを開けると端子部裏にネットワークがあります。
吸音材は真っ黒なものがたくさん詰まっていました。
ネットワーク部
ネットワーク部分は、エントリークラスだけあってセメント抵抗、鉄心コイルなどなどコストを抑えた作りになっていました。
今回の改造では、一番効果がありそうなコイルには手をつけません。
というのも特性を計測できないのと空芯コイルにした場合、エンクロージャー内に収まらない可能性があるからです。
フィルムコンデンサ、セメント抵抗、電解コンデンサをオーディオグレードの物(セメント抵抗は巻き抵抗に)と交換します。
交換対象部品
既存の基盤を使用し、今載っているものと同じか近い数値の物と交換することにしました。
また、エンクロージャーの容量が小さいのでそれに収まるものをチョイスする必要があります。
ネットワークの再設計が出来る方は基盤を再利用しないで行ったほうが良いかと思います。
大体3.4,000円掛かりました。
・Jantzen 巻き抵抗(4Ω)&(15Ω)
・Jantzen フィルムコンデンサ(5.6μ)
・PARC Audio 電解コンデンサ(6.8μ)
・AMCOアムコ フィルムコンデンサ(0.022μ)
※ペア分必要です。
部品の交換(取り外し編)
古い部品をはんだ吸い取り機(通称:すっぽん)やはんだ吸い取り線を駆使し、取り外していきます。
古い部品は再利用しないと思いますが、捨てる覚悟で外して下さい。
一部のセメント抵抗などは、裏面に接着剤がたくさん付いているので外しづらいです。
抵抗の足にはんだごてを当て、温めてから外すと外れやすいのですがどうしても外れない場合は無理をせず、足だけもぎ取ってそのままでも大丈夫です。
部品の交換(はんだ付け編)
55Wのビッグなハンダゴテを使用してサクッとハンダしていきます。
W数が高いので2秒も当てれば直ぐにハンダが付きます。
長く当てすぎるとフィルムコンとか壊れるので注意!
基本的に背の低い部品からハンダするのがセオリーです。
音の変化
変更したばかりなので、poorな音しか出ていません。
もう少し鳴らしてから再評価したいと思います。
セメント抵抗を交換したので、レスポンスの良い音にはなっている様です。
にしても、これくらいのサイズの小型スピーカーでお手頃価格なのはデスクトップ用とかに需要があるはずなんだけど今になってもあまり出てませんねぇ。。。
中華デジアンに接続したら入門用に良いと思うんですが、スピーカー売れないでしょうか。
Entry Sはスピード感のある音で時たま聞きたくなる時があります。
ネットワークに投資したので、壊れるまでは使おうかと思います。
リンク
一生使うぞENTRY-S:Entry-Sのターミナルを交換する
http://blog.livedoor.jp/entry_s1/archives/cat_50007827.html
ALR JORDAN Entry S: オーディオショップ店長の日記
http://soundjulia.seesaa.net/article/378935808.html