無垢材で作る!スピーカースタンド

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10年以上使い続けてきたハヤミの汎用スピーカースタンド。
作り自体は悪くはないが表面の劣化が始まったため、自作してみることにしました。
構想としては無垢材を使用し、木ネジを使わないでダボ継ぎで作ってみようと思います。
さてさて、ダボ継ぎはやったことがありませんがどうなるものか?

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下準備編

材木の選定

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SPFとかで作ることはハナから想定しておらず、長く使えるように硬い樹種にすることは決めていました。
はじめはウォールナットかメイプル、もしくは様々な樹種を組み合わせて作ろうと目論んでいましたが価格とか自分でカットする環境がないため諦めました。
ということで、前回のウォールシェルフを作るときにお世話になったヤフオク!木杢屋さんを覗いてみることに。
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ちょうど出品されていたのが【アサダ】という樹種の木材でした。
アサダについて調べてみたところ樺の木科(バーチ)で粘りと強度がありそこそこレアな樹種ということで【アサダ】に決定しました。
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なんでも磨けば磨くほどツヤテカになるそうで、仕上がりが楽しみです。
カットですが木杢屋さんでは、木取り図を送って相談すると無料でカットしてもらえるのでとても便利です。(2016/09現在)
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カット精度も素晴らしく一部を除けばほぼサンディング要らずの仕上がりです。
ピンホール(虫喰い穴)はどうしても少し入ってしまうので裏側の見えないところに使用するとか工夫が必要です。
ピンホール自体は木工パテで埋めてしまうかダボで埋めてアクセントにするので、個人的にはあまり気にしません。
比重が高いため重いです。

作業内容

この時点で想定しているのが、
・面取り
・木ネジや釘を使用しないでダボ継ぎ
・サンディング
・オイルフィニッシュ(蜜蝋ワックスかターナーエシャクラフトオイル)

面取り

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Amazonで大人気のホビーかんなで角の面取りをします。
このミニかんなトンカチ要らずのお手軽さは良いのですが、刃の調節が難しいのとしっかりネジを閉めておかないとズレてしまうのがマイナスです。
とりあえず調節して木っ端で試してから面取り開始です。
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面取りをしてみると木の目に沿ってかんなをかけたところがツルツルです。

サンディング

ペーパーは#120,#240,#400で仕上げました。
木口の丸のこ焼けと鉋逆目は鉋をかけるかディスクサンダーを掛けないと取れないので今回はそのままにしました。
逆目はワックスを掛けると目立たなくなるので放置です。

マスキング

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木工作品を完成後に塗装するのか、パーツごとに塗装してから組み立てるのかネットで調べてみましたがケースバイケースでどちらでも良いようでした。
オイルサンディングをしてツルツルに仕上げたかったので組み立てる前に塗装することにしました。
ただ、すべて塗装してしまうとダボ継ぎするときにボンドの接着力が悪くなってしまうため接着面だけマスキングして塗料が乗るのを防ぐ必要があります。
ということで、マスキングしていきます。
地味な作業ですが大事なことです。
早くやりすぎるとテープの粘着成分が残る可能性があるので、塗装する前日くらいに行うのが良いと思います。
多少マスキングがズレていても裏面ですし、蜜蝋ワックスで誤魔化せますので失敗した場合も安心です。

オイルサンディング

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使用するオイルは今回も【ターナーESHAクラフトオイル】です。
白木ということもあり、薄め液多めで仕上げていきます。
オイルサンディングの方法は、サイドテーブル作った記事参照。

白木ということもあり薄め液多めで仕上げたのでそんなに濃い色にはならなかった。

白木ということもあり薄め液多めで仕上げたのでそんなに濃い色にはならなかった。

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ドリルストッパーをしっかり締めて深さを調節します。

ダボ継ぎ

8mmのダボ穴を開けて行きます。
電動ドリルで垂直に穴を開けるのは難しいので、ドリルスタンド買ったのですがドリルのチャック部分の直径が大きすぎて無駄になりました。
ちょうど友人が来ていたので友人の目で確認して垂直っぽく開けています。
コツとしては
1.木ダボより少し深めに穴を開ける
2.ドリルの回転数は高回転で開ける
1は浅いとしっかり噛み合わず隙間ができるためです。
2は高回転で動かしたほうがダボ穴が綺麗に仕上がるからです。
ダボ穴は2つで継いだ方が強度も出ると思いますが、精度を出せない環境のため1つにしておきました。
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強度は【フランクリン製タイトボンド2】との組み合わせで十分かと思います。(木質も粘りがあり堅いですし)
タイトボンド2はタレやすいので継ぎ面に塗り広げるように適量を塗布しました。
クランプがないので、上に鉄アレイを乗せて24時間圧着します。
はみ出たボンドは雑紙を折り曲げた部分で大まかな部分を取ってから、濡らしたウエスで拭き取りました。
初めて使いましたが使い勝手も接着強度も問題ありませんでした。

蜜蝋ワックス仕上げ

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ESHAだけでもいいんですが、キズから守るために蜜蝋ワックスを塗布していきます。
今回はひまわり油の蜜蝋ワックスを用意しました。
というのも亜麻仁油が入った蜜蝋ワックスは青魚臭いんですよね。
ワックス単体では臭くないのですが金属の部分とかに触れてしまうと強烈な磯臭さというか青魚臭が1週間は蔓延するハメになるので、乾燥時間が若干掛かりますがひまわり油のワックスを使用します。
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塗布後30分くらい乾かしてから乾拭きします。
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ESHAだけよりもしっとりした感じに仕上がりました。

感想

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スタンドの製作は初めてでしたが、それなりにうまく作れたかなと思います。
無垢材を使っているので木目もきれいですし高級感があります。
肝心の音質ですが、サラウンド用スピーカーのスタンドのためよくわかりません(^^;)
ただスピーカーのサイズに合わせて天板をカットしているので見た目は良くなりました。
木口に木ダボは付かないという情報がネットにあって大丈夫かな?と思って作りましたがタイトボンド2との相乗効果でしっかり付いています。
音質は専門のスタンドを買ったほうが良いかもしれませんが、お手軽価格で制作&木工初級としてチャレンジして見る価値はあると思います。

リンク

ヤフオク! – 木杢屋
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/yamaserieko

◇ ターナー色彩株式会社 ◇エシャ
http://www.turner.co.jp/paint/esha/craftoil.html

Titebond – The Most Trusted Name in Adhesives
http://www.titebond.com/

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